低分子化されたデンプン「マルトデキストリン」について詳しく… | 酵素入りのプロテイン(タイムリリース型)

マルトデキストリン デキストリン 違い

低分子化されたデンプン「マルトデキストリン」について詳しく…

【この記事の目次】

色々とサプリメントの原料を調べてみると「マルトデキストリン」というものを時折見かけます。スポーツサプリメントで比較的見かけることもできますが、スーパーの食品売り場でも「デンプン」関連の商品として見かけることができます。他にも「デキストリン」と呼ばれるものがありますが、これらの違いについても簡単に解説していきます。

実際に販売されているものを見てみる。

【マルトデキストリン】「ウイダーinゼリー」

「ウイダーinゼリー」のマルトデキストリン

マルトデキストリン」が使われているもので最も身近なものです。スーパーや薬局でも見たことがあるはずです。小腹が空いたときにさっと飲んでしまえるので1度は飲んだことがあるのではないでしょうか。

吸収が早いので1時間くらいするとまたお腹が空いてきてしまいます。他にもミニッツメイドの朝バナナや朝マンゴーにも使われています。

【デキストリン】かりんとう

かりんとうにもデキストリン。

デキストリン」という言葉を聞くとピンと来ないかもしれませんが、身近な食品にも使われています。たまたま購入したお菓子の「かりんとう」にもデキストリンが使われていました。他にも缶コーヒーの原材料で見かけることができます。

デンプンを「低分子化」したものです。

アミロースとアミラーゼの図解

アミロペクチンの構造

「デンプン」は「アミロース」と「アミロペクチン」の混合物

一般に我々が知っている「デンプン」は元はグルコース(ブドウ糖)なのですが、それらが結合して「アミロース」と「アミロペクチン」と呼ばれるもので構成されています。2つの違いは直鎖状(鎖のように一直線)であるか分岐状(枝分かれ)であるかです。

  • アミロース:グルコース(ブドウ糖)が直鎖連結しているもの
  • アミロペクチン:グルコース(ブドウ糖)が枝分かれで連結しているもの

「低分子化」する上で使われる酵素は「アミラーゼ」です。

山芋の一種・長いも

MRM「Digest-All」のアミラーゼ

スーパーに行くとブドウ糖の商品が販売されていますが、そもそもグルコース(ブドウ糖)はデンプンを原料にして作られています。その際に使われるのが「アミラーゼ」と呼ばれる糖質分解酵素で「マルトデキストリン」や「デキストリン」を製造する際もこのアミラーゼが使われています。

「アミラーゼ」という言葉は海外の酵素サプリでは頻繁に見られます。

日本の酵素サプリではあまり見かけることのない言葉ですが、海外の消化酵素サプリではアミラーゼという言葉は頻繁に出てきます。ざっくり「アミラーゼ」と書くものもあれば、アミラーゼの種類を明確にしているものもあります。

「デキストリン」と「マルトデキストリン」の違いは何なのか?

「デキストロース当量」の図解

重要なポイントとなる「デキストロース当量(D.E.)」の数値。

「デキストリン」と「マルトデキストリン」は「デンプンを低分子化したもの」という説明をすることができますが、この両者を区別するものとして「デキストロース当量(D.E.)」と呼ばれるものの数値が重要になります。

デキストロース当量が「100」だとグルコース(ブドウ糖)となり、「0」だとデンプンとしての性質(多糖類としての)を持ちます。

  • デキストリン:D.E.<10
  • マルトデキストリン:10<D.E.<20

D.E.が20を超えると「粉飴」と呼ばれます。こういった区別が一般的となっていますが、海外の場合だと少し違いがあるようです。一口に「低分子化」と言い換えていますが、デキストロース当量の範囲を見る限り、デキストリンは「デンプンをちょっと低分子化したもの」という言い方もできてしまうかもしれません。

  • デキストリン:デンプンをちょっと低分子化したもの
  • マルトデキストリン:デキストリンをさらに低分子化したもの

【デンプン以上の分岐構造】「難消化性デキストリン」との違い。

身近な食品にも使われています。

トクホでも有名な「難消化性デキストリン」ですが、デキストロース当量の範囲はマルトデキストリンと同じ(アメリカFDAによる)とされており、構造に関してはデンプン以上に分岐状となっているのが特徴です。

「難消化性」という言葉がついていますが、これは「消化酵素の影響を受けない」という意味で使われます。厳密にいうと「全く影響を受けない」という意味ではなく、一部はグルコース(ブドウ糖)に、また腸内のビフィズス菌のエネルギー源となります。

プロテインとマルトデキストリンの関係

フトレマックスの栄養成分表示
赤枠

MRM「ナチュラルゲイナー」の
栄養成分表示

「糖質:タンパク質=3:1 」の比率で配合されることが多い。

プロテインの中には太ることを目的としたものがあります。「ウェイトゲイナー」「カーボプロテイン」「糖質配合プロテイン」など様々な呼び名がありますが、特に統一された用語はないようで、メーカーによって異なるというのが現状です。

これらの特徴として大体ではありますが「糖質:タンパク質=3:1 」の比率で配合されている点が挙げられます。

例外もあり、共通項は「糖質」が多いこと。

ただ、厳密にこの比率で配合されているわけではなく(MRMのナチュラルゲイナー参照)、タンパク質よりも糖質の方が多いというのが、どの商品にも当てはまります。

糖質配合プロテインに使われる糖質は通常「マルトデキストリン」ですが、中には「フトレマックス」のように「フルクトース(果糖)」しか使っていないものもあります。血糖値の上昇による満腹感を与えないようにするためです。

アスリート向けに販売されている「マルトデキストリン」

「ビーレジェンドMD」2kg(約50回分):2,980円(税込)

ビーレジェンドMD

基本的にスポーツサプリメントの糖質関連はわざわざ買う必要がないというのが正直なところです。試しに購入してみたものですが、粉が舞いやすく、それを防ぐため袋自体が非常に大きくなっています。ほんのりと蜂蜜の味がする程度で大した甘さではありません。

最初は溶けにくいのですが、時間が経つとしっかりと溶けてしまいます。水の量をかなり必要とするのでシェイカーではなく、スクイズボトルという1リットル近くの容量のあるもので飲んだ方が良いです。

糖質ならジュースやスポーツドリンクでも良いのでは?

オレンジジュース

混ぜた後の「甘さ」が合うかどうかがポイントになります。

プロテインと一緒に飲むのであれば、ジュースやスポーツドリンクでもよいのですが、プロテインの甘さに加えてジュースの味も付加されてしまい、人によっては甘すぎて嫌だという人も出てくるのではないでしょうか。

マルトデキストリンはプロテインと比較するとかなり安く手に入ります。プロテインに混ぜて飲んだりするのが一般的ですが、正直なところマルトデキストリンではなく、ジュースやスポーツドリンクと合わせて飲めばそれで済むことが多いです。甘いものを極力避けたいという場合はマルトデキストリンを使った方が良いとも言えます。

  • マルトデキストリンのメリットは吸収が早いだけでなく、甘さもかなり控えめである点にある。
  • プロテインをジュースやスポーツドリンクで混ぜても良いが、自分に合う甘さかどうかを確認すべし。