イミダペプチドは身近な食材にどれだけ含まれている? | 酵素入りのプロテイン(タイムリリース型)

イミダペプチド 食品

イミダペプチドは身近な食材にどれだけ含まれている?

専門機関による一覧表。

日本鯨類研究所が発行している鯨研通信・第429号(2006年3月)では、魚類およびその他動物のイミダゾール化合物含量(mg/100g)という名称でそれぞれのイミダペプチド含有量を表にしています(以下の表は抜粋・コイワシクジラはミンククジラの別名)。なお、表では回遊魚の部分を「普通筋」と「血合筋」と分けていますが、前者は「白身」、後者は「赤身」のことを指します。

筋肉

カルノシン

アンセリン

バレニン
軟骨類 ネズミザメ 背筋 1,060
硬骨類 マイワシ 普通筋 + + +
ニジマス + 413 +
コイ + + +
ウナギ 414 7 4
マグロ類4組 普通筋 + 656
血合筋 + 190
カツオ 普通筋 66 1,228 +
血合筋 16 96 +
スマ 普通筋 25 666 +
血合筋 8 96 +
クロカジキ 普通筋 60 2,523 +
血合筋 + 507 +
マサバ 普通筋 + + +
トビウオ + 203 +
両生類 カエル 筋肉 45~385 +
爬虫類 ヘビ 23~226 + 48~312
鳥類 ニワトリ ~294 120~1,033 ~5
哺乳類 カンガルー 45~90 192~384
ナガスクジラ 背筋 130 5 1,466
コイワシクジラ 134 35 1,874
マッコウクジラ 201 105 3
マゴンドウクジラ 251 38 553
アザラシ 筋肉 204~588 72~120 +
ネコ、ライオン 90~362 144~432 +
ウシ、バイソン 226~452 24~96 ~2
ウマ ~770 + +
ブタ 270~475 ~34 ~48
ウサギ ~45 336~456 +
シカ ~90 ~336 ~94
ラット 90~136 72~216 +
サル 385~520 + +
ヒト 45~180 ~48 +
+:痕跡、-:未検出。筋肉とのみ表示してあるものは
数個体あるいは数種および異なる筋肉における範囲を示す。

全体的に見ると…

この一覧表を一瞥してみると、一般的にイミダペプチドが多く含まれているとされるニワトリはどちらかというと、カルノシンよりもアンセリンを主体としていることがわかります。カツオのアンセリン含量は鶏に匹敵する点も興味深いところです。

それだけでなく、大型回遊魚も同様です。普通筋と血合筋を白身と赤身と説明しましたが、マグロやカツオは基本的に赤身魚なので、どの部分かわかりにくいかもしれません。赤身魚の血合筋は身の中でも黒ずんでいる部分だと思えば良いです。

カルノシンが一番多いのはウマで、この表を見る限り、カルノシンを多めに摂取したいのであれば馬刺しが良いという結論になりますが、牛肉や豚肉からでも十分摂取可能なようです。

カルノシンは馬刺しより豚肉・牛肉の方が多いとする報告もある。

様々な報告を調べてみると、カルノシンに関しては馬刺しよりも牛肉や豚肉の方が多いとする報告もいくつか見られます。実際、牛肉や豚肉を販売しているサイトを見てみると、カルノシンについて簡単に説明している記事があったりします。これが確実であるというデータがないので何とも言えない部分がありますが、参考程度に頭に入れておいてもよいでしょう。

鯨肉に含まれるバレニンについて

スーパーの鯨肉ベーコン。

イミダペプチドの一つであるバレニンは鯨肉に含まれているものとして知られていますが、表を見ての通り、全ての鯨肉に含まれているわけではありません。鯨には「ヒゲクジラ」と「ハクジラ」の2種が存在しており、バレニンが多いのはヒゲクジラであることがわかっています。

また、バレニンが最も多い箇所は赤身の部分で、スーパーなどではベーコンが販売されていたりしますが、これは鯨の首部分の肉であり、恐らくバレニンの量はそれほど多くない可能性があります。実際にベーコンに含まれる量を調べたものがないのでなんとも言えない部分があります。

ブロイラーと地鶏での含有量の違いを調べたもの。

産総研・四国センターの公式サイトでは、徳島県産ブロイラーと阿波尾鶏のモモ肉とムネ肉でアンセリン・カルノシン含量の測定結果を確認することができます(以下の表は抜粋で全自動アミノ酸分析計による)。

試料 アンセリン含量
mg/100g
カルノシン含量
mg/100g
ブロイラーモモ肉 357 130
阿波尾鶏モモ肉 460 116
ブロイラームネ肉 1153 347
阿波尾鶏ムネ肉 1333 409

測定方法は2通りで、全自動アミノ酸分析計の測定とHPLCの測定で行ったものです。どちらも含有量にそれほど差はなく、全体的にはブロイラーよりも地鶏の方がアンセリン・カルノシン含量が多いという結論が出ました。また、モモ肉よりもムネ肉の方が多いのも数値から分かります。

他にもカツオの含有量を調べたものもありますが、なおこの測定結果は一分析例であり、一般的なカツオやカツオタタキの分析結果ではない。と注意書きがあります。