鶏肉・マグロ・カツオに多い「アンセリン」の効果について調べてみた。 | 酵素入りのプロテイン(タイムリリース型)

アンセリン サプリ 効果

鶏肉・マグロ・カツオに多い「アンセリン」の効果について調べてみた。

「イミダゾールジペプチド(イミダペプチド)」は鶏の胸肉に多く含まれていることで知られています。しかし、イミダペプチドは3種類あることは、意外と知られていないかもしれません。この記事ではイミダペプチドの1つである「アンセリン」について取り上げます。

企業サイトではどう解説されている?

焼津水産化学工業株式会社の公式サイトではアンセリンについて次のように解説しています。

アンセリンは動物の筋肉中に含まれているペプチドで、下の図のような2種類のアミノ酸が結びついた構造をしています。海洋生物ではマグロ、カツオ、サケ、サメなど、陸上動物では鳥類の筋肉に多く含まれており、もともと旨味成分に深く関係している物質として注目されていました。マグロ、カツオなど、長距離を高速で泳ぐ回遊魚などの筋肉中に多く分布することから、近年、その運動能力の秘密のカギを握る存在としての研究が進められています。

解説の中で特に興味深かったのはマグロ・カツオ由来のアンセリンに尿酸値降下作用があるという点かもしれません。アンセリンは鶏肉にも多く含まれていますが、マグロ・カツオ由来のもので違いがあるというのは把握しておいた方が良いかもしれません。

以下の資料は焼津水産化学工業(株)の方が発表しているものです。

「機能性食品素材の開発と応用~アンセリンの特性と機能~」(『日本水産学会誌』Vol.77 2011年 No.2 264項 )

海洋生物・陸上動物には実際どのくらい含まれているか?

カツオのたたき

イミダペプチドを含む食材に関しては既に別記事で書いていますが、鶏に含まれている量とそれほど違いがないというが正直なところです。マグロやカツオはスーパーでも普通に手に入りますし、特にカツオや鶏肉はかなり安価なものが多いです。

アンセリンに関する資料

サーモンの刺身

カツオの出汁

アンセリンに焦点を絞ったものをいくつか調べてみましたが、思っていた以上に報告が見つかり、意外と注目されているものであることがわかります。鶏肉ベースの報告に関してはイミダペプチドの摂取量に関する記事でも解説していますので、それは扱わないことにしました。

アンセリン含有のサケエキスを使った報告

「アンセリン含有サケエキスが学生スポーツ選手の疲労低減に及ぼす効果」(『日本水産学会誌』Vol.80 2014年 No.4 601-609項)

回遊魚の中でも「サケ」を学生陸上選手を対象に行った実験になります。運動による筋肉損傷を抑制し,運動能力向上および運動後の疲労感低減に有効である可能性が示唆された。と締めくくっています。

サケにアンセリンがどのくらい含まれているのかは確認できませんでしたが、鶏に匹敵する含有量であると考えて良いでしょう。

鰹出汁を使った報告

2003年5月19日に日本栄養食糧学会で発表されたものはかなり古いものではありますが、アンセリンやカルノシンを単体で与えたグループと鰹出汁のグループで比較したものでした。

「鰹出汁摂取がヒトの疲労に及ぼす影響の予備的検討」(『南九州地域科学研究所所報・第30号(2014年)』)

こちらは比較的新しいものですが、先行研究とも比較し、鰹出汁の継続的な摂取により疲労感が改善されたり、精神的な疲労が改善されたりする可能性が示唆されています。こちらの内容で興味深かったのは、日本の古い書籍(江戸時代)で『本朝食鑑』に書かれている鰹の効能についてでした。

なお、鰹に関する最も古い記述は天平宝字元(757)年に施行された法令である養老令の注釈書『令集解』にあります。

アンセリン含有のサプリメント

アンセリンのサプリメントがあるかどうかを調べていたところ、薬事日報の公式サイトにいくつか紹介してありました。アンセリンの供給元は焼津水産化学工業株式会社の「マリンアクティブ®」が原料となっています。

海外のサプリでアンセリンがないか確認しましたが、これといったものはありませんでした。

まずは「マリンアクティブ®」について

「海洋性アンセリンの健康機能」(『日本食生活学会誌』Vol.25 (2014年)No.3 157-160項)

カツオやマグロの煮汁を原料としたアンセリンの製品で、サプリメントというよりは食品素材としての要素が強く、市販では購入できないようです。焼津水産化学工業株式会社の公式サイトでも紹介されており、化粧品素材としての利用することができるようです。

アンセリン粉末緑茶

アンセリン含有の緑茶ですが、静岡ならでは製品にも感じられます(焼津は静岡)。1袋で約50mgのアンセリンが摂取できるようになっています。この製品は大正薬品から販売されています。

アマゾンや楽天でも購入可能ですが、値段はだいたい1,500円前後が多いようです。

アンセリンB

日清製粉グループの日清ファルマが販売しているものでアンセリンが3粒で50mg摂取できるサプリメントになっています。値段を確認したところ1箱4,104円(税込)でした。

農協1日分の野菜アンセリン

写真を見てみたところコンビニでも販売してそうな感じのジュースで、日本ミルクコミュニティより販売されています。1日の野菜摂取量の目標である350gだけでなく、アンセリンが50mg摂取できるものになっています。

サプリメントも良いが身近な食材でも事足りる。

スーパーにある国産若鳥の胸肉

イミダペプチドを含む食材でも一覧表にしてますが、通常の成人の方であれば鶏肉やマグロ・カツオを食べるだけで十分事足りてしまうことがなんとなくわかるかもしれません。

なお、鶏肉には地鶏とブロイラーの2種類がありますが、イミダペプチドの量は地鶏の方が多いことが分かっています。

スーパーで販売されている若鶏の胸肉はだいたい200g~300gぐらいで販売されていますが、アンセリンの含有量は表からも分かる通り1000mg/100g前後です。これに合わせてマグロやカツオを食べていれば(鰹出汁でも可)、最低推奨摂取量とされる200mg~400mgを簡単に超えてしまいます。